先週の土日の筑大競。
土曜日は100mと110mH。
100mは12"09(-0.6)と散々。110mHも16"24(-1.2)と低調なまま終わってしまいました。
クラ対までの残りの期間で何をするか、思考は止めないでいきたいです。まだベストを出せるというビジョンはあるように感じるので。
そんでまぁ、個人的なメインは日曜日。
2年ぶりに400mHに出ました。
◆
ブロック長だったときの自分ルールの1つに「400mHに一切触れない」というのがありました。
400mHから110mHへの転向(
過去日記も参照)というのは自分の中では短長としてやってきた2年間との決別だったわけで、それなのに記録会で400mHに出るとか練習の時にレーンに置いてあるハードルを遊びで跳ぶみたいなことをすると自分の中に未練があることを認めてしまうことになる気がして、上に立つ人間がそんなブレブレなスタンスを見せるのはやめよう、せめてこの1年は110mH選手としてあろう。と思って過ごしていました。まぁゲン担ぎの類ですが、それでなんとかクラ対出場は果たせたので良かったのかなと。
しかし4年になってある程度自由に走れる立場になって、かつ競技に打ち込める時間もそろそろ終わりということを鑑みて、やはり最後に1回は走っておきたいという思いがありました。
本当は7月の記録会で出てそれでいっかというつもりだったんですが風邪で出場できず、この日までもつれ込むことになってしまいました。
あともう1つ、後輩と勝負したいというのも理由としてありました。
その後輩の入学当初からいつかは直接対決がしたいと思っていたものの、怪我があったり昨シーズンは前述の通りだったりでなかなかタイミングが合わず、ここにきてようやくそれが実現することとなりました。申請記録を盛りに盛って合わせた甲斐もあって組も同じ。編成見た時点で結構嬉しかったなぁ。
その後輩に勝つことを目標に走ろうと決めていたわけなんですが、向こうはバリバリ練習してるのに対しこっちはそもそも300mすらロクに走りこんでない。勝負以前に走り切れるのかという不安がありました。
しかしそこは昔取った杵柄、自分に何が出来て何が出来ないのかを分析し、体力に不安がある分は110mHのハードリング技術や身長等のリソースで補い、戦略的に走ることによって勝つチャンスは十分にあると考え、「必勝のレースパターン」を構築しました。
まず400mを真っ当に走り切る自信がないので「真っ当に走らない」ことを前提に考えました。高校時代の短短の先輩がマイルを走るとき200-300mあたりで休んでるという話を思い出し、ウェーブ走のイメージで走れば死なずにゴールラインまで辿り着けるだろうと目論みました。
また自分の身長は結構なアドバンテージです。昔は前半歩数を縮めることばかりに意識が向いていたんですが、今回特に不安が大きい後半局面を考えた時に「どれだけペースが落ちても17歩でいけるだろう」というのはちょっと安心感がありました。
ということで、前半を22-15歩で6台目まで全力走、そこから努力感を一気に引き下げて17歩で7・8台目をクリア、ラストスパートをかけてピッチアップした17歩で残りをどうにかするという「220+70+110m」プランで行くことに。8台目を越えた瞬間にスイッチを入れるってのが高3の高体連と同じイメージなのが個人的に感慨深い。
前半でリードして第3・4コーナーで一旦抜かれるもホームストレートで抜き返しゴール、ヘタる後輩を見下ろしながら「これが老練の走りってもんよ」とかドヤ顔でのたまうところまで完璧に妄想出来ました。
当日は割と強い雨が降っていました。普通の人は家で大人しくしてるんだろうに何やってるんだか、ってのが天邪鬼な自分には最高に楽しく感じるので雨の中のレースはそんなに嫌いじゃないです。
それにこんなもので2年越しの楽しみが潰える訳もなく、淡々とアップをしてレースを迎えました。後輩は2つ外のレーン。
スタートは大きなミスなく切り抜けるもハードリングで浮く。後輩も前半からなかなか速い。それに対しこっちは思った以上に体が動かない。5台目を越えた瞬間に「あっこれアカン」と直感し1台分早くフェーズを移行。スパートの区間まで前倒しすることは出来ず185+105+110mという形に。8台目を越えてからプラン通りにスパートをかけるも、後輩が遠すぎる。ビミョーに差を縮めたものの追い付くには至らず、ゴール。ヘタり込んだのは自分の方でした。
59"11。まぁ久々にしてはよくやったほうだと思います。
後輩は57秒台を出すも「クソレース」と評していました。相手にならなかったし、相手にしてもらえませんでした。かなしいなぁ。
まぁ、「勝負」と言ったにもかかわらず400mH仕様の走りこみやアプローチみたいな相応の準備をしなかった自分が失礼だったかな…
自分が400mH選手として同じ土俵に立てていれば最高だったんだろうけど、こんな形であっても戦えたことは良かったと思っています。
スタートから2台目まで越えてカーブを抜けてバックストレートに入ったときの、ハードルが一面に広がっている景色。久しぶりに味わえて楽しかったです。体は死ぬほどしんどかったですが。
これで卒業までのやり残しを1つ解消出来ました。あといくつ残ってるのかちゃんと数えなきゃ。そんで1つずつやり遂げていこう。