前回のつづき。
3日の昼にフランクフルトを発ち、ベルリンに到着するころにはすでに夜。とはいえ向こうは日本よりも高緯度に位置するため19時ぐらいだとまだ全然暗くないんですね。21時を過ぎるころにようやく日本でいう夕方っぽくなります。向こうに着くと受入れ団体の方々が食事の準備をしてくれていました。
ベルリンでの3日の夜から10日の昼までの8日間で、その間プログラム責任者を含む6人のドイツ方々が僕たちと一緒に行動してくれました。だいたいみんな同世代ですが、中には14歳で受入れに参加していた子もいました。
さて日ごとに書くと疲れるので目立ったものだけかいつまんで…どんどん雑になっててすみません。

これは4日の午前にやったハイロープアスレチックの場所での写真ですね。実際にはもっと高いところに設置されたロープに上ったりしました。
この活動ではハイロープをやる前に縄や切り株なんかを使ったウォーミングアップがあったのですが、それを通してバランス感覚だけでなく仲間に対する信頼やコミュニケーションの重要性というメンタル的な面まで活動を通して自然かつ段階的に鍛えていけるものだったというのが強く印象に残りました。日本風に言えば「心技体」をバランスよく養える巧みな構成。おそらく全日程通してこのプログラムがスポーツ活動の中では一番面白かったのではないかと思っています。
実際にハイロープに上っている写真は残念ながら手元にないのですが、多分2ケタメートルぐらいは上ってた気がします。多分。初めての体験だったのでもちろん恐怖はありましたがそれ以上に楽しかったです。

こちらはオリンピアシュタディオン!ベルリンで一番見たかった場所といっても過言ではないですね。
陸上屋としてはやはり2009年にボルトが世界記録を出した場所として記憶に残っています。実際に見てその広さや美しさに感動しました。
ちなみに
ガイドさん「何か質問とかないですか?」
僕「走りたいです!!!」
ガイドさん「だめです」
というテンプレ。
ちなみに僕の母が引率指導者として行ったときにはサブトラックを走らせてもらえたそうです。その手があったかー。

こちらは楽しい雰囲気とは打って変わっての殺風景。実はこれ刑務所の一室なんですね。
旧東ドイツの秘密警察「シュタージ」が使っていた刑務所、今は博物館としてこのように見学することができます。
僕たちを案内してくれたガイドの方はなんと実際にこの刑務所に収容されていたという経験をもつ方で、そのお話にはすさまじいリアリティがありました。
こういった負の歴史という部分に触れられたのも経験としてよかったと思います。

市内観光の一幕。
結構市内を見て回る時間は多く、買い物とか食べ歩きとかもしました。
道端にある小さなアイス屋さんとかがすごい安くてしかもおいしいというのがスバラシイですね。
また広場なんかに出るとこういった美しい建造物に出くわすのも日本にはない感覚で面白かったです。
主なプログラムについて写真交じりで紹介できるのはとりあえずこんなものですかね。
他にも真面目なところだと区役所の表敬訪問があったり、あとスポーツ活動としてはカヌーや野球など色々やりました。
また研修としてのメインである「スポーツを通じた社会貢献」というテーマでのディスカッションや、今年の日本団としての役割としてあった東日本大震災についてのプレゼンテーションなども行いました。あまり時間をとってやれなかったのが悔やまれる点ですが、やはり文化の差というものを感じたり、外からの視点というものを取り入れることができたのではないかと思います。
それと地方プログラム中の宿泊はホームステイだったのですが、ここでも様々な体験、というか苦労?ができました。
特に湯船に浸かれないことと、毎日朝ごはんのラインナップが不変なことはやはりカルチャーショックでしたね…それでもなんとか慣れてしまうのですが。
会話も最初は不安でしたが、結構むちゃくちゃな英語でも通じたので乗り切ることはできました。何言ってるかがわかれば喋るのは英単語をつなぎつなぎで日常生活はなんとかなりました。ただ会話してて本当に伝えたいことを上手く表現できなかったりして歯痒い思いをすることは多かったのですが。
地方プログラムの最後の夜、ベルリンだと9日の夜にさよならパーティーというものを開きます。ホストファミリーの方々を全員呼んで、日本食を作って振る舞い、また日本団とドイツ団で相互に出し物をやるという流れでした。
北海道グループは北海道らしく(?)ヨサコイをやりました。こんなん踊るの多分小学生のとき以来ですね。練習時間もあまりとれないまま本番を迎えましたが盛り上がってもらえたのでよかったです。
そして10日の昼にベルリンのみんなとお別れし、ブランデンブルク州のファルケンゼーという街に向かうのでした。
というところで次回につづく。
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